ノーネクタイでもビシッと決まる!着こなしのポイントを徹底解説


近年、オフィスカジュアルの導入をはじめ、働き方改革の一環として、様々な企業で職場の服装自由化が推進されています。

地球温暖化対策として環境省が提唱しているクールビズをきっかけに、世の中ではノーネクタイで仕事に勤しむビジネスパーソンが一般的になりました。

今回のガイドでは、ノーネクタイでも装いを整えるためのコツをご紹介いたします。

1. ノーネクタイのコーディネート

ノーネクタイという言葉の自由な響きとは裏腹に、ノータイスタイルには押さえておくべき、”暗黙の了解”がいくつかあります。

あくまでもビジネスや公式の場における『信頼感』や『清潔感』を担保する、違和感の無いノータイスタイルを目指すことこそが得策です。

まずはコーディネートの面から、自分に適したノータイスタイルを考えてみましょう。

スーツ × ノーネクタイ

ノーネクタイの着こなしについて、日本のみならず世界で最も議論されているのが、スーツ、いわゆる背広姿におけるノータイスタイルです。

近年では、G7首脳会議やアカデミー賞の授賞式など、非常にフォーマル度の高い会合や式典においても、スーツスタイルでネクタイを外したコーディネートが定着しつつあることにお気づきでしょうか?

このような世の潮流と、スーツの伝統的な装いを重んじる意見との間で、ビジネスパーソンとして、どのような着こなしをすべきか悩んでいる方も多いことでしょう。

結論から言うと、ノーネクタイのスーツスタイルは、現代のビジネスシーンにおいて、柔軟性と信頼感を両立させたいという方に最適な選択肢の一つです。

本来、スーツスタイルに欠かせないネクタイを外し、首元のボタンを開けることで、スーツによるフォーマルな印象を保ちつつも、リラックスした親しみやすい雰囲気を演出することができます。

これは、会社や組織を代表する立場の方や、顧客との対面が多い営業職の方など、周囲に与える印象を意識する必要がある場合に、非常に有効なコミュニケーションツールとなることでしょう。

さらに、胸元にポケットチーフを添えることで、ネクタイをしていなくても、コーディネートに、より一体感が生まれ、洗練された装いにまとめることができます。

関連記事:ポケットチーフでワンランク上の着こなしを!基本の折り方や素材の選び方について解説

ジャケット × ノーネクタイ

オフィスの内外で、スタイリッシュな印象を与えるノーネクタイの着こなしとして、ますます注目されているのが、ジャケットスタイルです。

スーツのような上下セットとは異なり、ジャケットとパンツを自由に組み合わせられるジャケットスタイルは、着用者の個性を引き立たせながらも、きちんと感を保つことができることが魅力です。

例えば、春夏にはリネン素材のジャケットにチノパンを合わせ、秋冬にはツイードジャケットにコーデュロイパンツを合わせるなど、季節感を取り入れたコーディネートを楽しむことで、洗練された大人の男性を演出できます。

ビジネスシーンはもちろん、ミュージアムやレストランなど、落ち着いた雰囲気の休日を過ごす際にも、幅広い場面で活躍する万能なコーディネートと言えるでしょう。

ジャケットとパンツの組み合わせに悩んだ際は、上下の配色に変化を加えてみてはいかがでしょうか?

同系色であれば、明暗をハッキリと分けることでメリハリが生まれ、異なる色相であれば、お互いを引き立て合う効果が期待できます。

さらに、シャツや靴の素材や組み合わせ方など、様々な要素を考慮することで、こなれ感のあるスタイリングを完成させることができます。

ノージャケット × ノーネクタイ

かつてよりヨーロッパではシャツは肌着と見なされ、シャツ一枚で人前に出ることは紳士の嗜みとしてタブーとされていました。

しかし、近年は気候変動の影響で、西欧諸国では毎夏のように発生する熱波の影響により40℃近くの気温を記録することもあるほどで、現代においてはビジネスパーソンもシャツ一枚でオフィスで過ごしたり、外出したりすることは決して少なくありません。

とはいえ、重要な商談やフォーマルなシーンなど、対外的な場面においては、ジャケットの着用が求められるケースは依然として多く存在しています。

一枚で着ているときには長袖シャツを腕まくりして、ジャケットを着るときにはしっかりとカフスのボタンを留めるなど、その場の状況に適した着こなしを心掛けることが大切です。

高温多湿な日本においては、半袖シャツも選択肢の一つとして考えられます。

その際には、半袖口回りのゆとりは6~10cm程度に抑え、スッキリとしたサイズ感にまとめることがオススメです。

2.ノータイスタイルを格上げするコツ

ここからは更に着こなしを向上させるために、押さえておくべきポイントをお伝えしていきます。

インナーTシャツが胸元から見えないようにする

高温多湿の日本の気候下において、快適な着心地を確保するためには欠かせないアイテムとなっています。

しかし、清潔感を保つためにインナーTシャツを着用するのであれば、その見え方にも配慮をする必要があります。

まずは、インナーTシャツの首元の開き具合に注目します。

ノータイスタイルでシャツのボタンを1~2つ開ける場合には、VネックやUネックのタイプがオススメです。
クルーネック(丸首)は衿元からTシャツが見えてしまいますので、避けるようにしましょう。

次に、シャツの下に着ていても透けにくい色である必要があります。

このとき注意をしたいのは、シャツの色ではなく、自分の肌の色に合わせたものを選ぶということです。
ベージュ系は肌との馴染みが良く、他の色と比較して目立ちにくく、ほぼ透けることはありません。

ノータイスタイルに適したシャツの衿型を選ぶ

シャツの中でも、スーツやジャケットと合わせるドレスシャツは、基本的にネクタイと合わせることを前提として作られています。

しかし、ノータイスタイルで着こなす場合には、衿元がスッキリと見えるシャツを選ぶことが重要です。

ノータイスタイル用の衿型や仕様を選ぶことで、一気に着こなしがスタイリッシュに格上げされますよ。
そんなノータイスタイルに適した衿型を解説します。

ボタンダウン

衿先をボタンで固定することで衿の形が崩れないという実用性から、ビジネスシーンにおいても人気の衿型の1つです。スポーツ競技から生まれたデザインであるため、活動的でカジュアルな印象を与えます。

カッタウェイ

ビジネスからカジュアルシーンまで、華やかで軽やかな印象を与えます。
衿元のボタンを外したときの表情もスマートなため、クールビズの定番スタイルとして人気があります。

スタンド

カジュアル化するビジネスシーンにおける選択肢の1つとして、定番化した人気デザイン。
Tシャツ以上ドレスシャツ未満の程よいバランス感が魅力です。

オープン (開襟)

昭和初期に高温多湿の日本の気候に合わせて開発され、夏場のビジネスシーンに着用するシャツとしてスタンダードな衿型でした。現代のカジュアル化が進むクールビズでも、改めておすすめしたいデザインです。

ノータイスタイルにピッタリのもう一工夫

また、ボタンを開けた際に、衿が綺麗な立ち姿になっているか、というのも大事なポイントです。

ほとんどのドレスシャツは、開いた衿元が自立するように設計されておらず、生地が薄いために衿自体の重さに耐えきれず崩れてしまいます。この問題を克服するためには、2つの選択肢があります。

ハーフワンピース

衿腰と前身頃を1枚の生地で繋いだ構造で、首元のボタンを開けた状態でも、衿が自立しやすくなっています。
イタリアのノータイスタイルで人気のあるデザインを、日本のビジネスシーンでも使いやすいようにアレンジされた仕様です。

前立て芯地 (2WAY仕様)

衿元のボタンを外した際に、衿の立ち姿が崩れないよう前立てに芯地を加えて補強をしています。
ネクタイを締めても外しても着用できることから、2WAY仕様と呼ばれる汎用性の高いデザインです。

2WAY仕様なしの場合
2WAY仕様ありの場合

サイズ感がしっかりとフィットしていること

これまでの解説で、ノータイスタイルにはコーディネートやシャツの仕様など、様々な要素に気を配ることが大切であることをご理解いただけたかと思います。

しかし、完璧なノータイスタイルを実現するためには、もう一つ非常に重要な要素があります。

それは、シャツのサイズ感です。

ネクタイという視覚的なアクセントがなくなるノータイスタイルでは、シャツそのものが主役となります。
そのため、シャツのサイズ感が少しでも合っていないと、全体のバランスが崩れてしまい、だらしない印象を与えてしまう恐れがあります。

既製品のシャツでも、自分の身体に合ったサイズが見つかれば問題ありません。しかし、より完璧なフィット感を求める場合には、オーダーシャツという選択肢があります。

スキルタでは本ガイドでオススメしたポイントを網羅した、ノータイスタイルに最適なシャツを仕立てることができますよ!

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