
スーツやジャケットの着こなしを格上げするポケットチーフ。
お洒落に見えつつも、どこか気恥ずかしさを感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
コロナ禍によるリモートワークの普及や、オフィスにおける服装自由化の影響で、ビジネスシーンにおける服装はカジュアル化が進みましたが、対面する相手に良い印象を与えることが求められる場面は今もなお数多く存在しています。
一年を通して、ノーネクタイの取り組みを実施する企業や組織が増えている一方で、近年国内においてもポケットチーフへの注目度が高まり、魅力が再認識されています。
スーツスタイルに奥行きと品格を与え、着こなしに華やかさを添えるアクセントとして活躍するポケットチーフは、日常やビジネスシーンにおいても、装いを格調高く演出します。
今回は、そんなポケットチーフの基本的な使い方や折り方、素材の選び方を紹介します。
このガイドが、あなたのコーディネートを一段と引き立て、自信を持ってビジネスシーンや特別な場に臨む一助となることを心より願っています。
1. ポケットチーフの基本の折り方4選
ポケットチーフは折り方によっても、あなたの印象をガラリと変えます。
こちらでは、ビジネスシーンからフォーマルな場まで、様々なシーンで活躍する4つの基本的な折り方について、画像や動画を交えて折り方の手順やちょっとしたアレンジ方法までまとめています。
あなたにピッタリの折り方を見つけて、ポケットチーフのコーディネートをさらに楽しんでみてはいかがでしょうか?
スクエアフォールド (The Square Fold)






【スクエアフォールドの折り方】
①ポケットチーフの裏面を、表側にして広げる
②右から左に、横方向に折る (表側も裏側も、ポケットチーフの表面が見えるように折る)
③下から上に、縦方向に折る (ポケットチーフの角が、左上に集まるように折る)
④左から右に、横方向に折る (ポケットチーフの角が、右上に集まるように折る)
⑤胸ポケットの深さに合わせて、下部分を裏側へ縦方向に折る
⑥胸ポケットに納めて、形を整える
スクエアフォールドは、『TVフォールド (The TV Fold)』や『プレジデンシャルフォールド (The Presidential Fold)』、『クラシックフォールド (The Classic Fold)』とも呼ばれています。
ニュースキャスターや政治家が好んでこの形にしていたように、控え目ながら上品でプロフェッショナルな印象を与えます。
結婚式や格式の高い式典にも適したベーシックで伝統的な折り方ですが、あえて均等に折り畳まず、端をずらすことにより、自然でカジュアルな見た目に崩すこともできます。
パフフォールド (The Puff Fold)






【パフフォールドの折り方】
①ポケットチーフの表面を、表側にして広げる
②中心部分を摘まんで持ち上げる
③右手を輪の状態にして、左手の指先からポケットチーフの端に向かって、軽くしごいて引き伸ばす
④シワやくぼみを好みの具合に調整する
⑤胸ポケットの深さに合わせて、下部分を裏側へ縦方向に折る
⑥胸ポケットに納めて、形を整える
パフフォールドは、最も直感的に、しかも僅か数秒で折り畳むことができる方法の一つです。
この非常に簡単な方法にも関わらず、古くからフォーマルの場でも積極的に使われてきたように、華やかで洗練された印象を与えます。
ふわっとした膨らみからVゾーンに立体感が生まれ、生地のシワやくぼみによって素材の質感が引き立つため、こなれた雰囲気を演出することができます。
リバースパフフォールド (The Reverse Puff Fold)






【リバースパフフォールドの折り方】
①ポケットチーフの表面を、表側にして広げる
②中心部分を摘まんで持ち上げる
③右手を輪の状態にして、左手の指先からポケットチーフの端に向かって、軽くしごいて引き伸ばす
④上下を反転させて、ポケットチーフの端を上向きにする
⑤好みのバランスでパフの部分を表側に折り返す
⑥胸ポケットに納めて、形を整える
リバースパフフォールドは、日本国内では『クラッシュドパフ』と呼ばれることが多いです。
パフフォールドをひっくり返すことで形作るこのスタイルは、習得することが容易であるにも関わらず、クリエイティブで個性的な印象を与えることができます。
折り畳んだパフの部分を表に出すことで、ポケットチーフの中心部と枠部分のデザインのコントラストが強調され、より胸元に視線が注がれるようになります。
スリーピークフォールド (The Three Peak Fold)







【スリーピークフォールドの折り方】
①ポケットチーフの裏面を、表側にして広げる
②右下から左上に、斜め方向に折る (表側も裏側も、ポケットチーフの表面が見えるように折る)
③左下から右上に、斜め方向に折る (ポケットチーフの角は、下側へ少しずらすように折る)
④左から右に、横方向に折る (ポケットチーフの角は、下側へ少しずらすように折る)
⑤胸ポケットの幅に合わせて、下から上に、縦方向に表側へ折る
⑥表裏を反転させてから、胸ポケットの深さに合わせて、下部分を裏側へ縦方向に折る
⑦胸ポケットに納めて、形を整える
スクエアフォールドと並び、結婚式や格式の高い式典に出席する際に折られることが多い形が、スリーピークフォールドです。
『スリーピークス (The Three Peaks)』や『スリーポイントピークフォールド (The Three Point Peak Fold)』とも呼ばれています。
礼装の際には白無地のポケットチーフにより厳かな雰囲気が深まり、華やかなパーティーシーンでは色柄豊かなものを用いることで、シャープでドレッシーな印象を与えます。
2. ポケットチーフの歴史

ポケットチーフの歴史は古く、19世紀中頃のヨーロッパの富裕層や上流階級の装いに、その起源を辿ることができます。
現代のスーツの原型であるラウンジジャケットが誕生するなど、人々の装いが変化する中で、白いリネンのポケットチーフを胸元に挿すスタイルが紳士たちの間で流行しました。
当初、フロックコートなどのアウターに添えられていたポケットチーフは、次第にジャケットの胸元へ移り変わり、『一枚は見せるため、もう一枚は使うため (= One for show, One for blow.)』という当時生まれたことわざにもあるように、汗を拭いたり鼻をかんだりするために使用されるハンカチとは明確に区別されるようになりました。
20世紀に差し掛かる頃になると、リネンの他にシルクやコットンの素材、さまざまな色柄のポケットチーフが登場し、世の男性たちの個性を表現するアイテムとして定着していきました。
3. ポケットチーフの素材の選び方4種
ポケットチーフの魅力を最大限に発揮するためには、何と言っても素材感が重要になります。
こちらでは、シーンや季節、コーディネートに応じて素材の使い分けができるよう、それぞれの要点をまとめています。
時と場に応じて使い分けることで、装いにより一層の深みを持たせることができるようになりますよ。
リネン

フォーマルなシーンにおけるベーシックな素材でありながら、ビジネスやカジュアルなどの全てのシーンで活用できるのがリネンのポケットチーフです。
最初の一枚として選ぶのであれば、まずは白無地の麻素材から始めるのが、間違いの無いベストな選択と言えるでしょう。
シルク

光沢がありエレガントな印象を与えるシルクのポケットチーフは、華やかなパーティーシーンからビジネスにおいて、個性を演出するのにもってこいです。
リネンに次いで定番の素材ではありますが、シアサッカーやコーデュロイなど、カジュアルな素材を用いたジャケットには不釣り合いになる可能性が高いため、コーディネートには注意が必要です。
コットン

フォーマルなシーンでは使用を控えるのが無難ですが、オールシーズンで活用でき、洗濯とアイロンが可能であるなど、使い勝手が良いのがポイントです。
シルクやリネンなど、光沢感がはっきりとしたものに抵抗がある方は、まずはこちらから試してはいかがでしょうか?
ポケットチーフの視覚効果はそのままに、ジャケットと自然に馴染みますよ。
ウール

毛の種類によって多少は異なりますが、ウールのポケットチーフは、秋冬のビジネスやカジュアルなシーンに適しています。
ツイードやフランネルなどの素材を用いたジャケットに合わせることで、季節感を大事にした大人のコーディネートに格上げします。
4. まとめ
ポケットチーフは、単なる飾りではなく、あなたの装いを格上げし、個性を表現するアイテムです。
かしこまった席では周囲への敬意を示し、カジュアルな場面ではあなたの魅力を引き立てます。
さまざまな色柄、素材、折り方の組み合わせを試して、自分だけのスタイルを見つけて、コーディネートを楽しんでください。
スキルタでは、オーダーシャツのご注文時に『共生地ポケットチーフ※』のオプションを選択することで、ご注文のシャツ生地でポケットチーフをお作りしております。
お気に入りの生地を見つけた際は、是非併せてご検討してみてはいかがでしょうか。
※オプション料金:1,100円(税込)
ポケットチーフにおすすめの生地

¥16,500~
生地特徴:麻素材 / 吸水速乾性 / 接触冷感 / 通気性
素材:麻100%

¥12,100~
生地特徴:綿麻混 / 吸水速乾性 / 接触冷感 / 通気性
素材:綿70% 麻30%

¥10,890~
素材:綿100%
糸番手:60/2×60/2
▶ ≪麻100%の生地一覧≫はこちら (SKYRTAへリンクします)
▶ ≪綿麻混の生地一覧≫はこちら (SKYRTAへリンクします)
▶ ≪フランネルの生地一覧≫はこちら (SKYRTAへリンクします)
